米Docker、コンテナオーケストレーションツール「Fig 1.0」をリリース

 米Dockerは10月17日、Dockerと組み合わせて利用するオーケストレーションツール「Fig 1.0」をリリースした。初のメジャーリリースとなり、Dockerとの統合が強化されている。

 Figは複数のDockerアプリケーションを組み合わせた環境において、構成や運用管理などを行うためのツール。設定ファイルでアプリケーションのコンテナとその依存性を定義することで、依存するコンテナやネットワーク、ストレージなどのコンポーネントの構成が行える。元々は英Orchard Labsが開発しており、Dockerが8月に同社を買収することでDocker傘下のプロジェクトとなった。

 Fig 1.0は先に公開されたばかりの「Docker 1.3」をサポートした。新しいコマンドとしてホストポートバインディングを出力する「fig port」や最新のイメージをプルする「fig pull」、サービスのコンテナを再スタートする「fig restart」といった命令が加わった。また、ビルド時に.dockerignoreを利用できるようになり、環境変数FIG_PROJECT_NAMEでプロジェクト名の設定が可能となった。

 これらに加えて、Mac OS X上のboot2dockerでもそのままFigを利用できるようになった。Mac OS X向けのDockerのインストーラにはFigが同梱されており、Dockerと同時にFigがインストールされる。

 FigはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。

Fig
http://www.fig.sh/