FirefoxのNightlyビルドに開発環境「WebIDE」が統合される

 Mozillaは6月23日、最新の「Firefox」のNightlyビルドに「WebIDE」を導入したことを発表した。HTML5アプリケーション構築環境をWebブラウザに統合する試みとなり、同社がプッシュするモバイルOS「Firefox OS」向けアプリの開発促進にもつなげる狙いだ。

 WebIDEはWebブラウザ内でWebアプリケーションの開発を可能にするもので、Webアプリケーションの作成や編集、テストといった機能を提供する。現在、Webアプリケーション開発にあたって開発者は多数のツールやテンプレートをさまざまなところからダウンロードする必要があるが、FirefoxにWebIDEを組み込むことでこの問題を解決する、とMozilla開発者は説明している。

 WebIDEは「Firefox Remote Debugging Protocol」をベースに複数のテンプレートを提供し、開発者は独自にテンプレートを開発することもできる。HTML/JavaScript/CSSエディタは「CodeMirror」ベースで、コード分析フレームワーク「tern.js」も備える。外部のエディタを利用したい場合はAPIを利用して連携できる。Firefox Developer Toolsと統合することでWiFiとオープンリモートデバッグAPIを利用して、端末間でシームレスにデバッグや検査ができるという。

 ランタイムにはFirefox OSシュミレーターを搭載、Mozillaのモバイル向けOSである「Firefox OS」デバイス上でのアプリのインストールやテストも可能という。

 Nightlyビルドは毎日更新されるFirefox開発版。正式版へのWebIDE統合予定については明かしていない。

Mozilla
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