米GoogleのApache HTTP Server用高速化モジュール「mod_spdy」がApacheの一部へ

 米Googleは6月19日、SPDYプロトコルをサポートするためのApache HTTP Server用プラグイン「mod_spdy」をApache Software Foundationに寄贈したことを発表した。これにより、mod_spdyが公式にApache HTTP Serverの一部となる。

 mod_spdyはGoogleが開発したApache 2.2向けモジュール。SPDYプロトコルはストリームの多重化、ヘッダー圧縮などを使って通信の高速化を計る技術で、2012年4月に公開された。すでにGoogle ChromeやFirefoxなどのWebブラウザでサポートが行われている。

 mod_spdyの開発における当初のゴールは、Apache 2.2ユーザーがSPDYプロトコルを容易に利用できるようにすることでプロトコルの開発と受け入れを促進することにあったのこと。Google開発者によるとSPDYの受け入れは広まっており、複数のWebサーバーやWebサイトで公式にサポートされているという。標準化団体のIETF(インターネット技術タスクフォース)はSPDYを次期HTTP/2.0プロトコルのベースに採用している。このような状況を受け、mod_spdyをASFに寄贈し、サードパーティのアドオンよりもApache HTTP Serverの一部に統合する時期だと判断したと説明している。

 Apache開発チームは現在、mod_spdyがApache 2.4の一部となるよう作業を進めているという。これにより、Apache HTTP Serverユーザーはさらに容易にmod_spdy技術を利用できるようになる。

mod_spdy
https://code.google.com/p/mod-spdy/

Apache HTTP Server
http://httpd.apache.org/