米Google、Apache HTTP ServerをWeb高速化プロトコル「SPDY」に対応させるモジュール「mod_spdy」をリリース

 米Googleは4月17日、自社が開発したWeb高速化のためのプロトコル「SPDY」のApache HTTP Server向けモジュール「mod_spdy」を公開した。Apache Web Server 2.2以上に対応する。

 SPDYはGoogleが2009年11月に発表したプロトコルで、SSLを利用する。NPN(Next Protocol Negotiaion)、ヘッダー圧縮、ストリーム多重化、サーバープッシュなどを利用することで、ページのローディング時間を50%以上高速化できるという。

 mod_spdyは2011年12月に初期ベータ版が公開されていた。同モジュールをインストールすれば、Apache HTTP ServerでSPDYを利用できるようになる。ただしSPDYの利用にはクライアント側でのサポートも必要で、対応Webブラウザとしては現在Google ChromeやFirefox 11(デフォルトでは無効)、Androidの標準Webブラウザなどがある。

 mod_apacheはApache HTTP Server 2.2以上に対応する。ライセンスはApache License 2.0。ソースコードのほか、Debian/Ubuntu向けのdeb形式やCentOS/Fedora向けのrpm形式のバイナリパッケージも用意されている。

Google Codeのプロジェクトページ
http://code.google.com/p/mod-spdy/