人気上昇中のNginx、SPDY 3.1に対応した「Nginx 1.6」をリリース

 Nginx開発チームは4月24日、オープンソースのWebサーバー「Nginx」の最新版「Nginx 1.6」を公開した。SPDY 3.1サポートなど多数の新機能が導入されている。

 NginxはHTTPサーバーおよびリバースプロキシサーバー機能を持ち、軽量、高速などを特徴とする。FastCGI、uWSGI、SCGIといった各種インターフェイスにも対応し、memcachedを使ったキャッシュ機構も持つ。圧縮、負荷分散、SSL/TLS SNIサポートといった基本的なHTTPサーバー機能のほか、IMAP/POP3プロキシサーバーなどの機能も有する。LinuxのほかWindows、Mac OS X、各種UNIXなどで動作し、二条項BSDライセンスで提供される。

 Nginxではバージョン番号の最初のドット(.)に続く数字が偶数のものを安定版、奇数のものを開発版と位置付けている。Nginx 1.6.0は、2013年4月に公開された前安定版であるバージョン1.4からちょうど1年を経過してのリリースとなる。バグ修正のほか、新機能としてSPDY 3.1プロトコルのサポート、サブリクエスト経由での認証、SSLセッションチケットのサポートなどが加わった。DNSやPROXYプロトコルでIPv6サポートが加わったほか、uWSGI向けのSSLサポートもマージされている。FastCGI向けバッファリングオプション、SMTPパイプライン処理、mp4ストリーミングサポートの強化なども加わっている。

 Nginxは4月に入り、最も訪問の多いサイト上位1000部門でApacheを超えて最多のシェアを占めたと報告した。これはW3Techsの調べによるもので、上位10000部門でも首位のApacheとの差を縮小し、1ポイントの僅差で2位に詰め寄っている。

Nginx
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