「Firefox 28」リリース、VP9形式ビデオの再生をサポート

 Mozillaは3月18日、オープンソースのWebブラウザ「Firefox 28」をリリースした。デスクトップ版およびAndroid版が公開されている。

 Firefox 28は2月初めに公開された「Firefox 27」に続く最新版。新機能としては、VP9形式でエンコードされた動画の再生が可能になった点がある。VP9はGoogleがWebM Projectの下で開発し、ロイヤリティフリーで公開している動画圧縮コーデック。以前に公開されていた「VP8」コーデックの後継という位置付けで、圧縮効率などが改善されている。このほか、音声圧縮技術Opusを利用するWebM形式動画の再生もサポートした。HTML5のvideoやaudioタグで埋め込まれた動画や音声の音量調整も可能になっている。

 また、Mac OS X向けでは通知センターでのWeb Notificationsがサポートされた。対応したWebアプリケーションからのイベント通知を通知センターで表示させることができる。

 Googleが提唱している通信プロトコル「SPDY」バージョン2のサポート廃止も行われた。SPDY 3系のサポートは続けられている。これにより、SPDY 2のみにしか対応していないサーバーとの通信にはHTTPが利用されるようになる。

 Android版では、Androidネイティブの方式でWebページのテキスト選択、カット、ペーストを行うようになったほか、Awesomeバーへの入力時に予測が行われるようになった。また、OpenSearchへの対応や複数の共有ボタンの追加などが行われている。

 なお、Firefox 28のベータ版では開発者向けという位置付けだったGamePad APIがデフォルトで有効となっていたが、最終的にこの変更は適用されず、Firefox 29以降での採用というステータスになっている。

Firefox
http://www.mozilla.jp/firefox/

Firefox for Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=org.mozilla.firefox

Mozilla
http://www.mozilla.org/