Web向け階層型コンテンツリポジトリ「Jackrabbit Oak 1.0」がリリース

 Apache Jackrabbit開発チームは5月20日、コンテンツリポジトリ「Apache Jackrabbit Oak 1.0.0」をリリースした。ファイルやデータといったコンテンツを管理するためのインターフェイス標準規格「Java Content Repository(JCR)」に対応したコンテンツリポジトリシステムで、拡張性や性能の高さが特徴という。

 Apache Jackrabbit Oakは、オープンなコンテンツリポジトリ規格であるJCRを実装したコンテンツリポジトリソフトウェア。以前はJackrabbit 3という名称で開発されていたもので、JCR規格のすべてのオプション機能を実装することを目指すJackrabbit 2系とは異なり、主要ではない機能については実装しない代わりにより軽量で高速に動作することを目指しているという。拡張性、高性能などが特徴で、アクセスの多いWebサイトやコンテンツアプリケーションに適しているとしている。

 Jackrabbit OakはOakリポジトリAPIと実装の「oak-core」、JCRバインディング「oak-jcr」、HTTPバインディング「oak-http」、JavaScriptバインディング「oak-js」、親POM(プロジェクト管理ツールである「Apache Maven」で使われるプロジェクトオブジェクトモデル)の「oak-parent」、Apache Sling統合の「oak-sling」、Apache Luceneベースのクエリインデックス「oak-lucene」といったコンポーネントから構成される。MicroKernel APIやOSGi向けの統合テスト機能もある。

 初の正式版となる1.0では、Lucene/Solr関連を強化し、Luceneインデックスのパスの読み込み、フィールド圧縮を無効化するためのLucene Codecの追加などが特徴となる。

 Apache Jackrabbit Oak 1.0はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。利用にはMaven 3またはJava 6以上が必要。

Apache Jackrabbit Oak
http://jackrabbit.apache.org/oak/