軽量Webブラウザ「Midori 0.5.8」リリース
4月3日、オープンソースで開発されている軽量Webブラウザ「Midori 0.5.8」がリリースされた。レンダリングエンジン「WebKit 2」対応の強化や、「Adblock」拡張機能のサポートなどが特徴となる。
Midoriは軽量かつ高速なWebブラウザを目指して開発が行われており、レンダリングエンジンにはWebKitを採用している。シンプルなユーザーインターフェイスと豊富なプライバシー保護機能が特徴で、LinuxおよびWindowsで動作する。ライセンスはGPLv2。
今回リリースされた0.5.8では、レンダリングエンジンWebKit 2のサポートが強化され、テキスト選択やfaviconサポート、複数のレンダリングプロセスサポートなどが強化されている。拡張やダウンロードなどの分野で作業が残っているとのことだが、サポート作業が完成に近づきつつあることを報告している。
また、広告を遮断する拡張機能「Adblock」サポートの強化も行われた。Adblockは人気が高く効果的な拡張だったが、「オリジナルのメンテナーが不在となったことからバグが蓄積する一方だった」という。そのため、Cで書かれていたソースコードをオブジェクト指向言語であるValaで書き直し、ホワイトリストサポートなどを実現したという。これに加え、フィルタリングのオン/オフを簡単に切り替えたり、何が遮断されたのかを通知するステータスバーも導入した。Adblockは設定画面から有効にできる。
このほか、入力補完なども強化し、Linux向けではファイルタイプエディタも導入した。MidoriはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。