GNOME 2系フォークのデスクトップ環境「MATE 1.8」がリリース
3月4日、GNOME 2系をベースに開発されているデスクトップ環境「MATE Desktop1.8」がリリースされた。ファイルマネージャやウィンドウマネージャなどが強化されている。
MATEはLinuxおよびUNIX系OS向けのデスクトップ環境。GNOMEがバージョン3系でユーザーインターフェイスを刷新したことから、GNOME 2系を継続して利用したい開発者らによって立ち上げられたプロジェクトとなる。GNOME 2系のソースコードをベースにフォークが行われており、定期的に新バージョンのリリースが続けられている。FedoraやopenSUSE、Linux Mintなど多くのLinuxディストリビューションで公式なサポートが行われており、DebianやGentoo、Slackwave、Ubuntu、そしてFreeBSDなどのBSD系OSでも利用できる。
MATE Desktop 1.8は2013年4月に公開されたバージョン1.6に続く最新版。新しい機能としては、ファイルマネージャーの「Caja」でファイルサイズなどの表示単位として「1K=1000」のSI接頭辞だけでなく、「1K(1Ki)=1024」のIEC接頭辞を利用できるようになったほか、検索ビューのコンテキストメニューに「Open Parent Location」項目が加わった。
ウィンドウマネージャの「Marco」も強化されており、Windowsのサイズや配置を自動的に行うスナッピング操作でウインドウを左右横に並べて配置可能となった。パネルではウィンドウマネージャ「Metacity」のキーバインディングがサポートされ、パネルではログアウトダイアログに状況を表示するプログレスバーが加わった。
アプレット関連では、付箋紙アプレット(スティッキーノート)でアンドゥが利用できるようになった。また、コマンドアウトプットを表示するコマンドアプレットが新たに導入された。
このほかファイルアーカイバ「Engrampa」やイメージビューアの「Eye Of MATE」などでも細かな機能強化が加わった。バグも修正されている。
MATEはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
MATE Desktop Environment
http://mate-desktop.org/