デスクトップ環境にGnome 3、Mate、Cinnamonを追加したPC-BSD 10.0-RELEASE」がリリース

 PC-BSD開発チームは1月29日、最新の安定版となる「PC-BSD 10.0-RELEASE」を公開した。先に公開されたFreeBSDの最新版「FreeBSD 10.0-RELEASE」をベースとしており、デスクトップとして「GNOME 3」、「Mate」、「Cinnamon」が導入された。

 PC-BSDは、安定性とセキュリティを特徴とするFreeBSDをベースに、よりユーザーフレンドリーなインターフェイスを目指して改良が加えられたデスクトップOS。独自のアプリケーションインストーラーを提供、人気のアプリケーションを容易に利用できる。プロジェクトは米iXsystemsの支援を受けている。

 PC-BSD 10.0-RELEASEは、1月20日に公開されたFreeBSD 10.0-RELEASEをベースとしている。デスクトップ環境にはKDEおよびGNOME 3、MATE、Cinnamonが利用できる。GNOME 2のフォークであるMATEが加わったことで、「GNOME 2」は削除されている。

 また、IntelのGPUとAMDやNVIDIAのGPUを組み合わせた、ハイブリッド型のGPU構成を取るノートPCの検出がサポートされた。インストーラとしてテキストベースの「Text Installer」も導入され、グラフィカルなインストーラ以外の選択肢として利用できる。インストール用ISOイメージのDVDまたはUSBメモリへの書き込みも可能となったため、インストールするメディアに関係なく1つのファイルをダウンロードすればよくなった。

 インストーラではSSDデバイスへのインストールオプションが加わったほか、ブートローダとしてGRUB2とFreeBSDブートローダを選択できるようになった。

 ローリングアップデートモデルを強化し、パッケージが四半期毎にアップデートされる「Production」設定と、約2週間間隔でテスト用にアップデートされる「Edge」設定を用意する。デフォルトはProductionで、プロファイルはSystem Managerより変更できる。

 ログインマネージャーには従来の「GDM Manager」に代わって「PC-BSD Display Manager(PCDM)」が採用された。容量制限の理由からXBMCはインストールメディアから削除されている。XBMCはインストール終了後にPackage Managerからダウンロードできる。ビルド上の問題からMythTVも削除された。

 PC-BSD 10-RELEASEはプロジェクトのWebサイトから入手できる。

PC-BSD
http://www.pcbsd.org/