スパム対策ソフトウェア「Apache SpamAssassin 3.4」リリース、4年ぶりのメジャーアップデート
非営利団体Apache Software Foundation(ASF)は2月11日(米国時間)、スパム対策ソフトウェア「Apache SpamAssassin 3.4.0」のリリースを発表した。IPv6のネイティブサポートなどの機能が加わっている。
Apache SpamAssassinはオープンソースで開発されているスパム対策ソフトウェア。テキストベース、ベイジアンフィルタ、チェックサムベースなどさまざまな手法でスパムを識別する高度なフィルタリング機能のほか、APIを利用したメールサーバーへの組み込み、容易な設定などの特徴を持つ。procmail、sendmail、Postfix、qmailなどのメールシステムに対応する「Mail::SpamAssassinクラス」も提供する。大企業や政府、ISPなど数多くの導入実績を持ち、ASFも利用しているという。
Spam Assasin 3.4.0は2010年1月に公開された3.3系に続くものとなり、2月14日のバレンタインデーにあわせた「インターネットへのバレンタインデーギフト」とされている。機能面ではIPv6のネイティブ対応が加わったほか、フィルタリングで利用するDNS Blocklist技術の強化が行われた。Redisバックエンドを利用した大規模なベイジアンフィルタもサポートされた。
Apache SpamAssassin 3.4はプロジェクトのWebサイト経由でダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。
Apache SpamAssassin
http://spamassassin.apache.org/