Webサイト向けのスパム対策フレームワーク「Sketchy」、独SoundCloudが公開

 音楽/ポッドキャスト公開サービス「SoundCloud」を提供するドイツSoundCloudが10月7日、ユーザーによるテキストベースのスパム投稿を削除するためのフレームワーク「Sketchy」をオープンソースで公開した。社内でスパム対策として開発・利用している技術という。

 SoundCloudは2008年創業のベンチャー企業によるサービスで、ミュージシャンやポッドキャスト制作者などが自ら作成した音楽やポットキャストといったオーディオコンテンツを公開できるサービス。共有やダウンロード、フォロー、コメントなどの機能もあり、月間ユーザーは2億人を数えるという。

 SketchyはSoundCloud内で実際に利用している技術。Webサイトのコメント欄などに投稿されるスパムや不適切なテキストを削除するためのフレームワークで、スパムを含むテキストの投稿や、ほとんど同じ内容のテキストの連続投稿などを検出できる。

 ユーザーが繰り返し行う悪意ある行為に対して制限を設けたり、外部のブラックリストAPIなどを利用したIPアドレスなどのユーザー情報とブラックリストとの照合なども可能。ユーザーからのスパム報告レポートを収集するなどのこともできる。カスタマイズも可能で、パラメータなどを調整しながら利用することで、コミュニティ内のスパムや悪意ある行為への対策につながるとしている。

 SketchyはGithubのページより入手できる。現在のバージョンは0.4.2。ライセンスはMIT License。

Sketchy
https://github.com/soundcloud/sketchy-core

独SoundCloud
http://soundcloud.com/