2年半ぶりのメジャーアップデート、「SpamAssassin 3.3.0」がリリース

 Apache Software Foundation(ASF)は1月26日(米国時間)、オープンソースのスパムフィルタリングの最新版「Apache SpamAssassin 3.3.0」を公開した。2年7ヶ月ぶりのメジャーアップデートとなり、ルールとコアの分離などが変更点となる。

 SpamAssassinはスパムフィルタリングツール。テキストベースのパターン、ベイズ理論、DNSベースのブラック/ホワイトリスト、DKIM(DomainKeys Identified Mail)とSPF(Sender Policy Framework)の送信ドメイン認証などの機能を持つ。拡張性と安定性を特徴とし、多くのISPや電子メールサービス事業者に導入されているという。最新版はSpamAssassinが2003年にASFプロジェクトとなって以来、4回目のメジャーアップデートとなる。前回のメジャーリリースは2007年5月だった。

 最新版では、スパムを識別するパターンであるルールをコアから分離し、自動アップデートツール「sa-update」経由でダウンロード可能となった。この機能は3.2系まではオプション提供だったが、好評だったことから正式に導入された。このほか、IPv6対応の強化、DKIMプラグインの改善なども強化点となる。

 最新版はASFのプロジェクトページより入手できる。

Apache Software Foundation(ASF)
http://www.apache.org/

Apache SpamAssassin
http://spamassassin.apache.org/