クリアコード、「milter」を活用するオープンソースの迷惑メール対策システム構築ツール

 クリアコード(本社:東京都文京区)は2009年4月16日、さまざま迷惑メール・フィルター「milter」を組み合わせて効果的な迷惑メール対策システムを構築するツール「milter manager 1.0.0」をオープンソースソフトウェアとしてリリースした。SourceForge.netで公開している。

 「milter」は「Mail Filter」の意味で、メールサーバーに追加してフィルタリングを行う。現在100種類以上があり、うち10種類から20種類程度がよく利用されているという。「milter manager」は、このさまざまな特徴をもったmilterを組み合わせて、効果的に適用し、管理コストを低減。使いやすい迷惑メール対策システムの構築を支援する。

 milterの適用条件はWebブラウザから簡単に設定でき、組織ごとのポリシーを柔軟に反映する。またインストールされているmilterを自動検出するため、手作業による登録は不要。適用状況や適用結果をグラフ化する機能を備え、視覚的に把握できるという。

 milterをサポートしているSendmailやPostfixなどのMTA(Mail Transfer Agent)と一緒に利用でき、Ubuntu、CentOS、FreeBSDなどのプラットフォーム上で動作する。

 情報処理推進機構(IPA)の2008年度オープンソフトウェア利用促進事業の一環として同社が開発した。必要に応じて有償サポートも提供するとしている。

milter managerプロジェクト
http://milter-manager.sourceforge.net/index.html.ja

クリアコード
http://www.clear-code.com/