ウィジェットシステムが加わったHTMLエディタ「CKEditor 4.3」
WYSIWYGのHTMLテキストエディタ「CKEditor」開発チームは11月14日、最新版「CKEditor 4.3」をリリースした。ウィジェット機能を導入、Internet Explorer 11にも対応した。
CKEditorはWebコンテンツの作成に適したオープンソースのHTMLテキストエディタ。インライン編集、Microsoft Wordからのペーストといった編集機能やカスタムツールライブラリ、安定性などを特徴とする。対応WebブラウザはFirefoxやInternet Explorer、Opera、Google Chrome、Safariなど。ダウンロードは940万回に達しており、登録開発者は15万人以上という。ライセンスはGPL/LGPL/MPLで、開発はポーランドCKSourceが行っている。
CKEditor 4.3は7月に公開されたバージョン4.2に続く最新版で、画像などを利用したリッチコンテンツをエディタ内で単一のエンティティとして挿入できる「Widget System」が導入されている。事前に設定した構造はそのままに選択や削除が可能で、キャプション付きの画像や引用、複数回利用するテキストブロック、外部のライブラリを利用するコンテンツ、ユーザーが入力できるエリアを持つドキュメントテンプレートなどに適しているという。
これに合わせて画像プラグインも強化され、Widget Systemをベースに、容易にリサイズや配置を行ったり、キャプションを付けることが可能となった。また、数式プラグイン「Mathematical Formulas」では「MathJax」ウィジェットが加わった。これにより、TeXを利用した数式の作成や修正が可能となっている。
新機能として、ツールバーに言語プラグインが加わった。W3CのWCAG 3.1.2 Language of Parts(部分的に用いられている言語)に対応、作成中のコンテンツの言語をマークできるもので、ユーザーエージェント側が複数言語で書かれたコンテンツを正しく表示できるようになるという。また、Internet Explorer 11のサポートも追加されている。
CKEditor 4.3はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
CKEditor.com
http://ckeditor.com/
ポーランドCKSource
http://cksource.com/