並列処理アプリケーションのためのフレームワーク「Akka 2.2.3」リリース
米Typesafeは10月23日、ScalaおよびJava向けのアプリケーションフレームワーク最新版「Akka 2.2.3」をリリースした。細かな機能修正が加わったメンテナンスリリースとなる。
AkkaはScalaで書かれた並列、分散型のアプリケーション構築のためのツールキットおよびランタイム。JavaおよびScalaから利用できる。ActorModelを採用しており、JVM上にフォールトトラレントなイベント駆動型アプリケーションを構築できる。クロスプラットフォーム、高性能、拡張性などを特徴とし、自己回復、高度な負荷分散やルーティングなどの機能を備える。
Akka 2.2.3は7月に公開された2.2系の2回目のメンテナンスリリースとなる。2.2.0と2.2.1と後方互換性があり、コード修正等の作業無しでそのままアップデートが可能という。なお、2.2.2はMaven Centralに公開直後に見つかったバグの関係で、バージョン番号をスキップして2.2.3として公開した。
ベクタークロック比較の最適化、リモートシステムの再開処理の強化など細かな機能強化が加わった。TCPモジュールサポートを強化したほか、アグリゲーターパターンが追加されている。ドキュメンテーションも強化した。
AkkaはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2.0。
Akka
http://akka.io/
米Typesafe
http://typesafe.com/