米Adobe、「Photoshop CC」の新機能「Generator」関連ライブラリやコードをオープンソースで公開

 米Adobe Systemsは9月9日、最新の「Photoshop Creative Cloud 14.1」でJavaScriptベースの拡張プラットフォーム技術「Adobe Generator」を導入したことを発表、これを利用するためのNode.js向けライブラリやAdobe Generatorに対応するアセット生成プラグイン「Image Asset Generation Plug-in for Generator」などをオープンソースで公開した。開発者はJavaScript APIを利用してPhotoshop CCとの連携機能を開発できるという。

 Adobe Generatorは、Adobeがクラウド形式で提供するPhotoshop Creative Cloud(CC)での新機能。Photoshopの「Web用に保存」をさらに高機能にしたもので、書き出しの際に分割したいレイヤーに対し「.png」や「.gif」などのタグを付けておくことで、自動的にその対応する形式でレイヤーが書き出されるというもの。これにより、Webサイトや画面デザインを行う際の作業を効率化できるという。スケーリングの設定も可能で、これまで個々に必要だった抽出、サイジング、書き出しといった作業が不要になる。なお、Adobeは今年に入り、これまでの「Creative Suite」の開発を打ち切り、CCに移行することを発表している。

 Adobeは、レスポンス性の高いWebデザインを容易に作成するためのツール「Adobe Edge Reflow」にもAdobe Generator技術を搭載した。これにより、Photoshop CCのアセットを直接読み込むことができるようになり、作業の効率がさらに改善されるという。

 同時に、Generator-CoreとしてPhotoshopとGeneratorプラグインの間のやり取りをとりもつNode.jsライブラリや、およびPhotoshopファイルから画像のエクスポートを容易にする拡張性レイヤ向けプラグインなどの関連技術をオープンソースとして公開した。ライセンスはMIT License。開発者はこれを利用して、Photoshop CCと統合できる追加のツールや技術を開発できるという。

「Adobe Generator」
https://github.com/adobe-photoshop

米Adobe Systems
http://www.adobe.com/