OpenGL 3.1 APIを実装した「Mesa 9.2」リリース
OpenGL互換APIを提供する「Mesa」の開発チームは8月27日、「Mesa 9.2」をリリースした。OpenGL 3.1 APIを実装した最新の開発版となる。
MesaはOpenGL互換のAPIをオープンソースで実装したライブラリ。移植性が高く、公式なOpenGLサポートのないシステムやライブラリでOpenGL APIを利用するためなどに利用できる。Intel、AMD、NVIDIAの一部ハードウェアとVMwareの仮想GPUをサポートし、GPU抽出レイヤのGalliumをベースとする。X.org DRIハードウェアドライバに利用されており、ソフトウェアベースのレンダラとしてもコンパイルされている。
Mesa 9.2はOpenGL 3.1 APIを実装するMesa 9系の最新開発版となる。テスト向けというステータスで、運用環境向けには2013年2月にリリースされている9.1系を利用するか9.2.1を待つよう警告している。9.1系では、8月に公開された9.1.6が最新版となる。
そのほか性能の改善やOpenGLのサポート強化、バグ修正なども行われている。たとえばGL_ARB_texture_buffer_range、GL_ARB_texture_multisample、GL_ARB_texture_storage_multisample、GL_ARB_texture_query_lodといった機能が追加されているが、一部のドライバでしか利用できない。また、adreno GPU向けのフリードライバ「freedreno Gallium」のマージも行われている。
Mesaはプロジェクトのページから入手できる。ライセンスはMIT License。
Mesa 3D Graphics Library
http://www.mesa3d.org/