Google Chrome 29リリース、Omniboxでの入力補完の改善などが特徴

 米Googleは8月20日、WebブラウザGoogle Chromeの最新版であるGoogle Chrome 29(「Google Chrome 29.0.1547.57」)をリリースした。WindowsおよびMac OS X、Linux版と、Internet Explorer向けのアドオンである「Chrome Frame」版が公開されている。同時にAndroid版もアップデートされた。

 7月中旬に公開されたバージョン28に続く最新安定版となる。大きな改善点としては、URLや検索キーワードを入力するOmniboxでの自動補完機能の改善や、ブラウザ設定を初期設定にリセットする機能の追加、新しい拡張APIや対応アプリの追加、安定性やパフォーマンスの強化などが挙げられている。

 Omniboxでの自動補完機能ではサイト訪問履歴に基づいて候補を提示することで、入力をよりスムーズに行えるという。また、設定のリセット機能は設定画面の「高度な設定」から実行できるもので、テーマやブックマーク、アプリに支障を与えることなく設定のリセットが可能という。

 そのほか、GmailやGoogle Calanderなどの対応するサービスやサイトの通知をデスクトップに表示するリッチ通知機能がMac版でもサポートされている。

 安定も強化し、重要度が2番目に高い「High」を含む25件のセキュリティ修正が加わった。バグ発見者に報奨金を支払うプログラムの下で合計6174ドルが支払われる。

 同日公開したAndroid版ではWebRTCのサポートが加わった。WebRTCは、動画や音声などを利用したリアルタイムコミュニケーションをプラグイン不要で実現するための標準。デスクトップ版ではバージョン25ベータ版よりサポートされており、Firefoxなどもサポートしている。

Google Chrome
https://www.google.com/intl/en/chrome/browser/