ページ読み込み時間が5%高速化、「Google Chrome 27」が登場

 米Googleは5月21日、WebブラウザGoogle Chromeの最新安定版「Google Chrome 27(27.0.1453.93)」を公開した。ページ読み込みの高速化のほか、FileSystem APIの導入や予測入力/補完機能の改善などが行われている。

 Google Chrome 27は、3月に公開された「Chrome 26」に続く安定版となる。大きな特徴として性能の改善が挙げられており、新しいリソーススケジューラの採用や画像のプリロード、アイドルネットワークの積極利用、リソース優先順位の動的変更などにより、ページ読み込み時間を平均で5%改善するという。特に、JavaScriptや画像を多用したページで高速化を実感できるとのこと。

 「Google Drive」経由でデータを自動同期するFileSystem APIも導入された。ファイルはプライベートなサンドボックスに保存され、HTML5のFile APIおよびFileSystems APIで操作できる。このほか、Omniboxでの入力予測、スペル修正などの機能も改善した。

 セキュリティでは、合計13件の脆弱性を修正した。このうち危険度が2番目に高い「High」に分類された脆弱性は10件、この中には報奨金3133.7ドルが贈与される「Web Audioにおけるメモリの安全性に関する脆弱性」などがある。今回のリリースでは合計14633.7ドルの報奨金が支払われる。

 ChromeはLinux、Mac OS X、Windowsに対応、同社Webサイトより入手できる。

米Google
http://www.google.com/

Google Chromeのダウンロードページ
https://www.google.com/intl/en/chrome/browser/