「OPcache」を強化した「PHP 5.5.2」リリース

 PHP開発チームは8月16日、スクリプト言語PHPの最新版「PHP 5.5.2」をリリースした。中間コードのキャッシュ機構「OPcache」の改善といった機能強化のほか、バグも多数修正されている。

 PHP 5.5.2は6月に公開されたバージョン5.5系の最新版。5.5系はZend Optimizer+の統合などが特徴となり、5.5.2は7月に公開された5.5.1に続くリリースとなる。

 5.5より導入された高速化のための拡張モジュールOPcacheを強化し、OPcache API機能を特定のスクリプトに制限するopcache.restrict_apiが加わった。セッション関連ではstrict sessions RFCを統合、セッション固定攻撃やセッション衝突を防ぐという。Windowsでのバッファオーバーフローにつながるバグも修正した。DOMでは、DOMDocument::schemaValidate()とDOMDocument::schemaValidateSource()のオプションを導入した。

 また、OpenSSLでsubjectAltNameに関連したセキュリティ問題を修正するなど、コア、SPL、ODBCなどのモジュールでセキュリティ修正を含むバグが修正されている。

 開発チームは前日の8月15日には5.4系の最新版となる「PHP 5.4.18」も公開している。OpenSSLのセキュリティ問題修正など約30のバグを修正したという。

The PHP Group
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