モニタリングツール「Monitorix 3.3」リリース、PHP-APCの監視などをサポート

 The Monitorix Projectは8月12日、リソース監視ツール「Monitorix 3.3.0」をリリースした。5月に公開された3.2に続く最新版リリースで、新たに2種類のグラフが導入されたほか、電子メールによるレポート受信機能も加わっている。

 MonitorixはPerlで実装されているモニタリングツール。ネットワークやロードアベレージ、メモリ使用量、アクティブなプロセスなどのシステムやサービスの状態をモニタリングできる。動作する統計データを収集するデーモン「monitorix」と、CGIスクリプトの「monitorix.cgi」で構成されており、軽量さを特徴とする。当初、Red Hat/Fedora、CentOSなど運用環境のLinuxサーバーでの利用を目標に作成されたが、FreeBSD、OpenBSD、NetBSDなどのUNIX系OSもサポートする。ライセンスはGPLv2。

 Monitorix 3.3.0では、新たに動画ストリーミングサーバー「Wowza Media Server」やPHPコードをキャッシュしてその実行速度を向上させる「PHP-APC」を対象とした監視およびグラフ描画が可能になった。Wowza Media Serverについては現在の接続数、メッセージのサイズ、セッション数などの情報を、PHP-APCについては現在のメモリ利用量や1秒当たりにキャッシュされたファイル数などの情報を収集できる。

 電子メールで完全なレポートを受信できる仕組みが導入されたほか、アラームシグナルハンドラーも再実装し、NFSファイルシステムモニタリングにおけるバグも修正された。テーマオプションや、ラベル、オプション設定などの機能なども改良されている。

 MonitorixはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

The Monitrix Project
http://www.monitorix.org/