外部キーサポートやNoSQLコネクタを導入した「MySQL Cluster 7.3」リリース

 米Oracleは6月18日(米国時間)、オープンソースのMySQL向けクラスタシステム「MySQL Cluster 7.3」の一般公開(GA)版を発表した。NoSQLサポートの強化、外部キーのネイティブサポートなどが特徴となる。

 MySQL Clusterは自動シャーディング、リアルタイムレベルの性能、ACID準拠といった機能を備えるMySQLクラスタシステム。高い可用性、拡張性を特徴とし、これを利用してMySQLをクラスタ構成で利用できる。ライセンスはGPLv2。

 MySQL Cluster 7.3は2012年2月に公開された7.2に次ぐ最新版となり、2月に公開されたMySQL 5.6をサポートする。NoSQLサポートの強化が行われており、これまでもMemcached、Java、JPA、HTTP/REST APIなどを利用してアクセスが可能だったが、これらに加えて「NoSQL JavaScript Connector for Node.js」が導入された。これにより、MySQLサーバーを介することなくMySQL Clusterに直接アクセスできる非同期のネイティブJavaScriptインターフェイスを提供する。クエリ双方向で利用でき、遅延を改善できるという。

 また、外部キーのサポートにより、異なるノードやデータセンターにあるテーブル間で参照の整合性制約を設定できるようになった。ランタイムレベルでの定義や削除が可能で、SQLに加えNoSQLコネクタを利用したアプリケーションからも利用できる。

 このほか、クラスタの設定やプロビジョンを容易に行うことができる自動インストーラーを導入した。性能も改善し、コネクションあたりのスループットは1.5~7.5倍の高速化が可能という。

MySQL Cluster
http://www-jp.mysql.com/products/cluster/

米Oracle
http://www.oracle.com/