開発者のスキルを示すMozillaのデジタルバッジ「Open Badges」が正式版に

 Mozillaは3月14日、開発者のスキルや知識を証明する「デジタルバッジ」を提供・表示するための規格「Mozilla Open Badges 1.0」を公開した。バッジをWebサイトやブログ、SNSなどで掲示することで、所定の知識や課程の修了を示せるという。

 Open Badgesは、開発者がスキルや学習の習熟度を示す方法を策定するもの。これを利用して開発者は自分のスキルをWeb上で知らせることができ、学習機関は学習者に修了を証明するものとして発行できる。Mozillaは2011年にOpen Badgesの構想を発表、慈善団体のMacArthur Foundationと提携しこの2年間開発を進めてきた。

 Open Badgesはオープンな標準規格をベースにフリーソフトウェアで構築されおり、公開されている仕様とAPIを利用して教育機関は自分たちのデジタルバッジの作成、発行、認定を行える。利用者は複数のバッジを組み合わせて自分のWebサイトやブログ、FacebookやLinkedInなどのページで表示したり、オンラインの志願書に組み込むなどができる。各バッジには発行者のWebサイトへのリンクが貼られており、バッジ獲得のための基準などを表示できる。バッジはオンラインの教育課程だけではなく、オフラインの機関も発行できる。

 現在、Mozillaが提供するMozilla Webmakerなどのコース、P2PU、Open UniversityのCloudWorks、Gogo Labなど約30の教育機関がOpen Badgesを利用してバッジを発行しているという。米Intel、米Microsoft、Disney-Pixar、Girl Scouts、米航空宇宙局(NASA)などがOpen Badgesを設計中で、合計600以上の組織や機関が利用していると報告している。これまでに2万3000人以上の学習者に6万2000個以上のバッジが発行されたとのことだ。

Mozilla Open Badges
http://openbadges.org/

Mozilla
http://www.mozilla.org/