LGPLのMySQL/MariaDBクライアントライブラリ「MariaDB Client Library」がリリースされる

　Monty ProgramおよびSkySQLは11月29日、MySQLおよびMySQL互換のデータベースシステム「MariaDB」をCおよびJavaから利用するためのクライアントライブラリ「MariaDB Client Library for C」および「MariaDB Client Library for Java Applications」をリリースした。ライセンスはLGPLで、非GPLなアプリケーションと組み合わせての配布が可能。

　MariaDBは、MySQLのオリジナル開発者であるMichael “Monty” Widenius氏が中心となって開発するオープンソースのMySQL互換データベースシステム。MySQLは当初MySQL社によって開発されていたが、2008年にSun MicrosystemsがMySQL社を買収。その後に行われたOracleによるSunの買収により、現在はOracleの傘下で開発が進められている。Widenius氏はSun傘下でのMySQL開発に不満を持ち、独自にMySQLのフォークであるMariaDBを立ち上げたという経緯がある。

　MariaDB Client Library for Cおよび同Java Applicationsは、CおよびJavaアプリケーションからMariaDBおよびMySQLを利用するためのクライアントライブラリ。MariaDB Client Library for CはMySQLのクライアントライブラリ「Connector/C」とAPI互換性を持ち、MariaDB Client Library for Java ApplicationsはJDBC規格に準拠する。MySQLのConnector/CやJDBCドライバ「Connector/J」はGPLライセンスおよび商用ライセンスのデュアルライセンスで提供されているが、MariaDB Client LibraryはLGPLで提供されており、非オープンソースなアプリケーションと組み合わせての配布も可能となっている。

　Monty ProgramはWidenius氏が立ち上げた企業で、MariaDBの開発を行っている。また、SkySQLはMariaDBおよびMySQLのサポートを提供する企業。SkySQLはMariaDB Client Library for Cおよび同Java Applicationsの商用サポートも提供する。

　MariaDB Client Library for Cおよび同Java Applicationsは、SkySQLのWebサイトからダウンロードできる。

Monty Program
http://montyprogram.com/

SkySQL
http://www.skysql.com/

MariaDB Client Library for Cおよび同Java Applicationsのダウンロード
http://www.skysql.com/mariadb/connectors