FreeBSDの前に「PC-BSD 9.1」が公開

 PC-BSD開発チームは12月18日、最新版となる「PC-BSD 9.1」をリリースした。インストーラの改善やZFSサポートの強化、パワーユーザー向けの「TrueOS」サポートなど多くの強化が行われている。

 PC-BSDはFreeBSDをベースとするデスクトップ向けOS環境。米iXsystemsの支援を受けて開発されており、容易にデスクトップ環境を構築できるのが特徴。

 PC-BSD 9.1は1月にリリースされたバージョン9以来のリリースとなる。ベースとするFreeBSDのバージョンが9.1にアップデートされたほか、システムインストーラーが一新されている。これにより、より容易にデスクトップ環境やサーバー環境のインストールが可能となる。また、ZFSのミラーリングやスワップといった設定をインストーラで行えるようにもなっている。PXEブートサーバー構築やZFS beadm対応も加わっている。

 インストーラでは「TrueOS」というオプションが追加された。TrueOSオプションを有効にするとコンソールベースの管理ツールなどがインストールされ、PC-BSDをコンソールベースで容易に操作できる環境を構築できるという。

 仮想的なOS環境を構築するjailの管理技術「Warden」では、Linux Jailの作成がサポートされた、これにより、GUIでLinux Jailを作成することが可能となる。このほか、サウンド設定、ハードウェア互換、Bluetoothペアリングのための各GUIツールが新たに加わった。GUIインターフェイスからパッケージ管理のPBI(Push Button Installer)向けのパッケージを構築できるツールEasyPBIも加わった。

 PC-BSD 9.1はプロジェクトのWebサイトなどからインストール用ISOイメージや仮想マシンイメージをダウンロードできる。

PC-BSD
http://www.pcbsd.org/