「FreeBSD 8.3 RELEASE」がリリース
FreeBSD Release Engineering Teamは4月18日、8-STABLE系4回目のリリースとなる「FreeBSD 8.3-RELEASE」を発表した。多数のセキュリティ修正が行われているほか、USBパケットフィルタリングなどいくつかの新機能が加わっている。
FreeBSD 8.3-RELEASEは、2009年11月に登場したFreeBSD 8-STABLE系の最新版となる。いくつかの脆弱性が修正されたほか、多くの新機能が追加されている。
ハードウェアでは、usbサブシステムでUSBパケットフィルタがサポートされ、USBホストコントローラーでパケットをキャプチャすることが可能となった。また、ネットワークプロトコルではTCP/IPスタックでプラガブルな輻輳制御フレームワーク「mod_cc」がサポートされた。これにより、TCP輻輳制御アルゴリズムを動的に読み込み可能なカーネルモジュールとして実装できるという。ファイルシステム関連ではFast File SystemでのTRIMコマンドのサポート、NFSサブシステムでのnoctoオプションのサポートなどが加わり、ZFS(SPA)サブシステムはバージョン28に更新された。
ディスク/ストレージでは、BIOSベースのソフトウェアRAIDコントローラーをサポートするgraid GEOMクラスが追加された。これまでのataraidを置き換えるものとなる。ada、arcmsr、mxgeなどのドライバも強化されている。
対応デスクトップ環境もバージョンアップされており、「GNOME 2.32.1」または「KDE SC 4.7.4」を選択できる。
FreeBSD 8.3-RELEASEの対応アーキテクチャはamd64、i386、ia64、pc98、sparc64など。FreeBSDのWebサイトやミラーサイトから入手できる。FreeBSD Project
http://www.freebsd.org/