オープンソースのアドベンチャーゲームエンジン「ScummVM 1.5」リリース

 7月27日、オープンソースのアドベンチャーゲームエンジン「ScummVM」の最新版「ScummVM 1.5」(開発コード「Picnic Basket」)がリリースされた。ゲームメーカーであるルーカスアーツのゲームエンジン「SCUMM」をオープンソースで再実装するものとして開発がスタートしたゲームエンジンで、現在ではそれ以外のゲームメーカーのゲームもサポートする。

 ScummVMを利用することで、SCUMMやScummVMがサポートするゲームをさまざまなプラットフォームでプレイできるようになる。対応プラットフォームはWindows、Mac OS X、Linux、各種UNIXなど。ゲームエンジンのみが提供されており、ゲームをプレイするには別途ゲームのデータを入手する必要がある。「Broken Sword」や「Beneath a Steel Sky」などいくつかのゲームデータは無償で公開されており、ScummVMのWebサイトからダウンロードできる。

 1.5では、新たに「Once Upon A Time: Little Red Riding Hood」「Backyard Baseball 2003」「Darby the Dragon」など11のゲームに対応した。機能側では、MT-32エミュレーションコードを改善し、GUIでTrueTypeフォントをサポートした。GNU FreeFontもテーマに加わっている。GUIを改善し、バグを修正したほか、AGI、DREAMWEBなどのエンジンでカスタムゲームとエンジンオプションを加えた。

 ScummVMの各種プラットフォーム向けバイナリやソースコードはScummVMのWebサイトからダウンロードできる。ライセンスはGPL。

ScummVM
http://www.scummvm.org/