Linux Foundationが新プロジェクト「OpenMAMA」発表、共通のメッセージングインターフェイスを策定へ
非営利団体のLinux Foundationは10月31日(米国時間)、最新プロジェクト「OpenMAMA」を発表した。ニューヨーク証券取引所の技術会社、米NYSE Technologiesなどの金融機関が中心となり、ミドルウェアに依存しない高性能なメッセージングインターフェースの確立を目指す。
OpenMAMAの「MAMA」は、Middleware Agnostic Messaging API(ミドルウェアに依存しないメッセージングAPI)の略となる。金融機関などがトランザクション処理などに利用するメッセージングではこれまで、複数のアプリケーションが接続できる一貫性のある共通APIがなかった。openMAMAでさまざまなミドルウェアシステムとのインターフェイスを実現することで、新しいアプリケーションを迅速に導入できる。スループットとメッセージ遅延の両方からの高速化も図る狙いだ。
NYSE Technologies、Bank of America、Merrill Lynchなど7社が運営委員会を勤める。Linux Foundationでプロジェクトをホスティングすることで、中立的なフレームワークとガバナンス構造を持つオープンソースプロジェクトとして開発を進める。ライセンスはLGPL 2.1を採用する。
Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/