英Guardian、データの可視化を行うツールキットを開発する「Miso Project」を発表
英Guardianのデータチームは4月20日、データビジュアル化のためのツールセットをオープンソースで開発する「The Miso Project」を発表した。第一弾として、データ管理のためのJavaScriptライブラリ「Dataset 0.1.0」を公開する。
Misoはデータを可視化するコンテンツを作成するためのツールをオープンソースで開発するプロジェクト。より高速かつ簡単に、高品質でインタラクティブなコンテンツを作成するツールの開発を目的としている。プロジェクトはビル・ゲイツ夫妻が創設した慈善団体Bill & Melinda Gates Foundationの支援を受けており、米Bocoupと共同で開発している。
Guardianは新聞・メディア企業ではあるがオープンなジャーナリズムにもコミット、生データ提供だけでなく最終的なアウトプットを作成するためのツールも公開していく方針を掲げており、Misoはそれを実現するプロジェクトとなる。
同日初期版を公開したDatasetはクライアント側でデータを管理するためのJavaScriptライブラリ。JSONファイル、CSV、リモートAPI、Google Spreadsheetsなどといったさまざまなデータソースからのデータ読み込みやパーシング、ソート、クエリ、加工といった処理を行える。ライセンスはMIT LicenseとGPL 2のデュアルライセンス。
また、同時にサンプルとして英国内閣の2010年度から2011年度の支出データを「d3.js」と「backbone.js」といったライブラリと連携して可視化したものなど3種類が公開されている。
Datasetの公開に続き、今後もMisoの下でデータ管理や処理、再利用可能なコンポーネント構築などを容易にするライブラリセットを公開していく予定という。
英Guardian
http://www.guardian.co.uk/
The Miso Project
http://misoproject.com/
