zipimportをサポートした「IronPython 2.7.2.1」がリリース

末岡洋子
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　.NET Framework向けのPython実装「IronPython」の開発チームは3月12日、最新版「IronPython 2.7.2.1」を公開した。zipアーカイブからライブラリを読み込むzipimportモジュールのサポート、モバイルプラットフォームへの初歩的な対応などが特徴となる。

　IronPythonは.NET FrameworkおよびSilverlight上で動作するPython実装で、.NET FrameworkとPythonの両ライブラリを利用できる。3月11日にバージョン2.7.1からのアップデートとなるバージョン2.7.2がリリースされたものの深刻な問題が発見され、その翌日に修正版となる2.7.2.1がリリースされた。

　IronPython 2.7.2.1ではzipimportモジュールに対応し、ZIPアーカイブからPythonコードを読み込むことが可能となった。pyc.pyコンパイラやsqlite3モジュールなども改善し、多数のバグも修正されている。

　対応プラットフォームは、.NET Framework 3.5/4とSilverlight 4/5。Mono for Android（暫定版）、Windows Phone 7.5もサポートするが、これらのサポートはプレビュー段階であり、既知の問題があると警告している。

　IronPython 2.7.2.1は、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ライセンスはApache License 2.0。インストールには.NET Framework 4が必須となる。

IronPython
http://www.ironpython.net/