セキュリティ脆弱性を修正したPython 3.2.3および3.1.5、2.7.3、2.6.8がリリースされる

 スクリプト言語Pythonの開発チームは4月11日、「Python 3.2.3」などをリリースした。Python 2.6系および2.7系、3.1系、3.2系に含まれる脆弱性を修正したバージョンとなる

 今回リリースされたのは、バージョン3.2.3、3.1.5、2.7.3、2.6.8の4つ。いずれも2月末にリリース候補版が公開されていた。4バージョンに共通して修正されているのは、ハッシュ衝突攻撃に関連する脆弱性2件を含む合計4件のセキュリティ問題。また、2.7.3では順序付き辞書など3.1で加わった機能がいくつか追加されている。また、3.2.3ではユニットテストモジュール、GIL実装などの強化が行われている。

 Pythonは現在3.2系が最新安定版とされている。また、Python 2系は2.7のリリース以降、バグ修正などの小規模なアップデートのみが行われており、新機能開発は3系に移行している。3.2系は言語仕様変更を凍結するモラトリアム期間となるが、Python開発チームは3月、モラトリアム終了となるPython 3.3のアルファ版をリリースしている。

The Python Software Foundation
http://www.python.org/