Co-locatedブランチの基本サポートが加わった「Bazaar 2.5.0」がリリース
分散型バージョン管理システム「Bazaar」の開発チームは3月8日、最新安定版「Bazaar 2.5.0」(開発コード「Phillip」)をリリースした。2017年4月までサポートされる長期サポート版となり、2.4系のバグフィックスや同一の作業ディレクトリ内に複数ブランチを設置できる「Co-Location」機能などが主な変更点となる。
BazaarはPythonで書かれた分散型バージョン管理システムで、クロスプラットフォーム対応、英Canonicalが運営するソフトウェア開発支援プラットフォームLaunchpadとの連携などが特徴。Ubuntuやunity、MySQL、Bugzilla、Debianなど多数のプロジェクトが利用している。
Bazaar 2.5はリリース時点で最新の安定版となり、2017年4月までサポートされる長期サポートリリースとなる。2.5系は基本的には2.4系のバグ修正および機能のブラッシュアップがメインとなるリリースで、約170ものバグを修正したという。このほか、bzrプロトコルの高速かつスマートな実装、同一の作業ディレクトリ内に複数ブランチを設けるCo-Locationブランチの基礎的なサポートが特徴となる。
2.5のリリースを受け、今後新機能の開発作業は2.6に移ることになる。開発チームは、ほかの安定版のユーザーに対し2.5へのアップグレードを推奨している。
Bazaar 2.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。ソースコードのほか、WindowsやMac OS X向けのインストーラも提供されている。
Bazaar
http://bazaar.canonical.com/