Bazaar 2.1.0リリース
2010年2月16日、分散型バージョン管理システム「Bazaar 2.1.0」がリリースされた。長期にわたってのサポートが行われる安定版リリースとなる。
BazaarはUbuntuの開発元として知られるCanonicalの支援の下開発が進められているバージョン管理システムで、GitやMercurialと同様、各開発者がローカルにリポジトリを作成して利用する分散型アーキテクチャを採用している。Subversionに似たコマンドラインインターフェイスを備えており、CVSやSubversionからの移行が容易なのが特徴となる。Canonicalが運営するソフトウェア開発プラットフォーム「LaunchPad」などで採用されているほか、UbuntuやMySQLなどでも採用されている。
Bazaar 2.1.0は機能のブラッシュアップとバグフィックスを中心としたリリースで、Bazaar 2.0系から機能面での大きな変更は加えられていない。主な改善点としては「bzr+ssh://host/‾/」といったスタイルでのリポジトリ指定に対応したほか、メモリ消費量の削減やWindows環境におけるワイルドカードを利用したファイル名指定サポートの改善などが挙げられている。
Bazaar 2.1系では今後バグフィックスのみが行われ、新機能の追加等は次期版となるBazaar 2.2系に対してのみ行われる予定だ。
Bazaar
https://launchpad.net/bzr