Firefox 11までに対応するFirebug 1.9が登場

 Firebug Working Groupは1月6日、Web開発者向けのFirefoxアドオン「Firebug 1.9.0」を公開した。Firefox 6から11までに対応し、UIやエラーレポート機能、Inspector機能の改良などが行われている。

 FirebugはWeb開発支援のためのFirefoxアドオンで、HTMLやCSSの分析や編集、JavaScriptのデバッグおよびモニタリングといった機能を備えている。

 Firebug 1.9は、2011年8月にFirefox 5向けのバージョン1.8をリリース以来のメジャーアップデートとなる。Webブラウザ下部に配置されていたUIが画面の上下左右どの面にもドッキング可能になり、作業画面を最大活用できるようになった。UIロケーション設定画面から表示したい面を選択できる。

 また、エラーレポートが改善され、シンタックスエラー発生時にコンソールパネルから正確な発生場所を把握できるようになった。Netパネルも強化され、HTTPプロトコルを表示するカラムを追加、プロトコルでリクエストをソートしたり、httpsを利用しているかの確認などに利用できる(ただしこの機能はデフォルトでは無効となっている)。HTTPリクエストの再送もNetパネルの右クリックで可能となった。

 Inspector機能では、選択したエレメントを一斉に削除する機能が追加された。このほかにも、AjaxとJSON開発支援機能の強化、DOMパネルでのAdd Watchコマンドの導入、Webフォントビューアの導入など、多数の強化点がある。

 なお、Firebug 1.9.0はFirefox 5以前には対応せず、Firefox 5ではバージョン1.8.2または1.7.3、Firefox 4ではバージョン1.7.3を利用する必要がある。現在Nightly段階にある「Firefox 12」に対応する次期版「Firebug 1.10」も、数日以内にアルファ版をリリース予定という。

Firebug
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ダウンロード
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