米MapR、MapReduce 2.0に対応したApache Hadoopディストロ「MapR 1.2」を発表
米MapR Technologiesは12月6日(米国時間)、「Apache Hadoop」を容易に利用できる「MapR Distribution 1.2」を発表した。Apache Hadoopや関連コンポーネントをまとめて配布する「Hadoopディストリビューション」で、本バージョンではWindowsとMac OS Xの両クライアントのネイティブサポートなどが加わっている。
MapRはApache Hadoopを専業とするベンチャー企業で、企業がHadoopを容易に利用できるようディストリビューションを開発している。5月にHadoopをベースに独自機能を加えたものを初公開しており、今回はそのアップデートリリースとなる。
バージョン1.2では、C/C++ APIのサポートを拡大した。C/C++ libhdfsの実装によりJava仮想マシンを回避してファイルシステムにアクセスできるようになった。APIは同じなので、libhdfs利用のためにアプリケーションをリコンパイルする必要もないという。
次世代管理フレームワーク「MapReduce 2.0」にも対応。「Hadoop 0.23」で標準化されるのは数か月先といわれているが、同フレームワークが実運用可能レベルになった際、すぐに最新機能を利用できるという。Hadoop 2.3は現在、Apache Software FoundationでYARNというプロジェクトで開発が進められている。
最新版ではまた、Linuxに加え、WindowsとMac向けに容易にインストールできるパッケージを提供、cygwinなどのサードパーティのライブラリを別途インストールすることなくHadoopアプリケーションを動かせるようになる。
そのほか、HBase、Hive SQL、Pigなどのパッケージが最新のものにアップデートされている。
MapRは無償のM3 Freeと有料サブスクリプションのM5 Editionの2種類がある。MapR 1.2は12月12日に提供を開始する予定だ。
米MapR Technologies
http://www.mapr.com/