Hadoopの最新安定版「Apache Hadoop 1.0.0」がリリースされる

 Apache Software Foundation(ASF)傘下のHadoopプロジェクトは12月27日、大規模データ向けの分散処理フレームワーク「Apache Hadoop 1.0.0」をリリースした。HBaseやWebHDFSのサポート、セキュリティやパフォーマンスの強化などが特徴となる。

 Hadoop 1.0.0は従来安定版としてリリースされていたバージョン0.20系をベースとした、最新の安定版となる。Hadoopはそのほかにも0.22系および0.23系が平行してリリースされており、12月10日にはバージョン0.22.0が、11月11日には0.23.0がリリースされている。

 Hadoop 1.0.0の新機能としてはバグ修正やセキュリティの強化に加え、ドキュメントの強化、HTTP経由でHDFSにアクセスするWebHDFSサポートなどが挙げられている。そのほか、パフォーマンスの強化も行われている。

 Hadoopの0.20系はすでに複数のリリースを行っており、セキュリティやHBaseサポートといった重要な機能もサポート、またα版という位置付けの0.23.0もリリースされたことから、開発者は「いまこそこれをHadoop 1.0と呼ぶときが来た」とメーリングリストで述べている。今後新機能については0.22および0.23系に追加して行き、Hadoop 1系は互換性を保ちながらリリースする安定版とするとしている。今後0.22系および0.23系のバージョン番号についても変更する予定とのこと。

Apache Hadoop
http://hadoop.apache.org/