Objective-JによるWeb開発フレームワーク「Cappuccino 0.9.5」がリリース

 アプリケーション開発フレームワークCappuccinoの開発チームは11月16日、最新版「Cappuccino 0.9.5」をリリースした。JavaScriptを拡張した独自言語「Objective-J」を用いたフレームワークで、デスクトップアプリケーション的にWebアプリケーションを開発できるという。

 Cappuccinoは、米280Northが開発したクライアントサイドのアプリケーション開発フレームワーク。JavaScriptにObjective-C的な要素を導入して拡張した言語「Objective-J」を土台とし、GNUstepや米AppleのCocoaで提供されている主要APIを実装、デスクトップアプリケーションのようにWebアプリケーションを開発できる。2008年にオープンソースソフトウェアとして公開された。ライセンスはLGPL。

 バージョン0.9.5は、2月にバージョン0.9をリリース以来の最新版となる。スクロールバーが新しくなり、Mac OS X Lion風となった。利用されていないときに自動的に消えるため、画面スペースを有効に利用できるという。Webブラウザ側での対応状況を検出し、サポートしていないときは自動的に旧式のスクロールバー表示に切り替わる。

 追加情報を表示したいときなどに利用できるポップオーバー(CPPopover)、利用レベルの表示が可能となるレベルインディケーター(CPLevelIndicator)などのウィジェット、そして「リクエストが多かった」というツールチップも加わっている。ユーザーインターフェースエディタ「Interface Builder」も強化した。インストーラーも改善し、デフォルトで必要なパッケージをすべてインストールするようになった。

 CappuccinoはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

米280North
http://280north.com/

Cappuccino
http://cappuccino.org/