米Axiom、Web開発フレームワーク「Axiom Stakc」をオープンソースに

 SaaSベンダーの米Axiom Softwareは8月25日(米国時間)、Web開発フレームワーク「Axiom Stack」をオープンソースとして公開したことを発表した。Webベースのサービスや動的アプリケーションを迅速に開発できるという。同社Webサイトよりダウンロードできる。

 Axiom Stackは、アプリケーションサーバー、開発フレームワーク、データベース「Lucene」などで構成されるスタック。Java仮想マシン(JVM)が動くあらゆるサーバーで動作する。開発者は同スタックにより、サーバーサイドのECMAScript(JavaScript)を利用してアプリケーションを開発できる。コードの翻訳には、オープンソースのJavaScript実装「Rhino」エンジンを利用する。

 これまで個人利用を目的とした場合のみ無料で提供してきたが、今回、バージョン3.2.6のソースコードをGNU Affero General Public License(AGPL)の下で公開した。これについて、同社では、コミュニティとの関係を構築するためと説明している。

 Axiom Stackは、オープンソースのWebアプリケーションフレームワーク「Helma」の一部として開発された経緯を持つ。すでに米AOLなどの顧客が利用している。

 Axiomは同時に、Axiom Stackを補完するものとして、Webベースのデバッガ「Axiom Debugger」もGNU General Public License(GPL)の下で公開している。同デバッガは、Axiom Stackのモジュール「Axiom Inspector」に組み込まれた機能で、JavaScript翻訳などの機能を持つ。

米Axiom Software
http://www.axiomsoftware.com

「Axiom Stack」
http://www.axiomstack.com