Rubyで書かれたクラウド向けモニタリングフレームワーク「Sensu」

 クラウドベースの情報アーカイブ/検索ソリューションを提供する米Sonianが11月3日(米国時間)、クラウド向けのモニタリングフレームワーク「Sensu」をオープンソースとして公開した。クラウドインフラやアプリケーションの監視に必要な基盤を提供するフレームワークで、モニタリングサーバーやプラットフォーム非依存のエージェント、Webベースのダッシュボードなどが提供される。

 Sonianによると、クラウドアプリケーションやインフラを監視できる既存のツールは複雑で、さまざまな問題があったという。たとえば商業製品は高価だったり、クラウドに向いていない、オープンソースのソリューションは汎用的で特定ニーズに向けたカスタマイズが難しい、などだ。そのため、NagiosやCollectdなどの既存のモニタリングやシステム管理技術をクラウドで利用することは難しかったと説明している。

 Sensuはクラウドインフラやアプリケーションのモニタリングを想定して開発されており、拡張性が高いという特徴があるとのこと。サーバーはRubyで実装されており、メッセージ主導のRabbitMQとキーバリュー型データストアのRedisを利用、データ検索用にRESTベースのJSON APIを提供する。Advanced Message Queing Protocol(AMQP)を利用することで、拡張性のある処理、安全性の高い通信を実現するとしている。また、エージェントもRubyで実装されており、プラットフォームに依存せず利用できるという。

 コードはGithubのプロジェクトページで公開されている。ライセンスはMIT License。

米Sonian
http://www.sonian.com/

Githubのプロジェクトページ
https://github.com/sonian/sensu