Outercurve Foundation、発電データ収集・報告ソフトウェア「GADS」プロジェクトを傘下に

 オープンソース団体のThe Outercurve Foundationは9月20日(米国時間)、新プロジェクト「GADS」を発表した。電力会社などが発電に関するデータを収集・レポーティングするためのソフトウェアを開発するプロジェクトとなる。

 GADSは、GADS Open Source(GADS/OS)Projectが寄贈したソフトウェア。発電機器から「Generating Availability Data System(GADS)」と呼ばれる発電関連のデータ(供給停止、ディレーティングなど)を収集・レポートするもので、北米の電力安定供給のための業界団体である北米電力信頼性協議会(NERC)らが定める標準をサポートする。動作環境はWindows 7/Vista/XPおよびWindows Server 2008/2003。

 もともとは米HBS Solomon Associatesが開発し、2004年より「GADS NxL」として提供されてきた。HBS Solomonは2011年4月にGADS NxLのソースコードを公開し、開発を継続するためにGADS Open Source(GADS/OS)Projectが立ち上がった。現在、米国、カナダ、メキシコを中心に、200以上の企業・約3800の拠点で利用されているという。NERC登録企業は、2012年1月よりGADSを利用して報告することが義務付けらる。

 GADSはOutercurveの3つのカテゴリ(ギャラリー)のうち、データ・言語・システム相互運用(DLSI)ギャラリーの下でホスティングされる。ライセンスはGNU General Public License 2で、Outercurveでは初のGPL採用プロジェクトとなる。Outercurveは米Microsoftが出資する非営利のオープンソース団体。

The Outercurve Foundation
http://www.outercurve.org/

GADS

http://gadsos.codeplex.com/