Gecko最新版をベースとした統合型Webブラウザ「SeaMonkey 2.2」リリース

 Mozillaが支援するSeaMonkye Projectは7月7日、統合型Webブラウザ「SeaMonkey 2.2」をリリースした。レンダリングエンジンには「Gecko」の最新版を採用、Firefox 5と同様に各機能が強化されている。

 SeaMonkeyはNetscape Communicatorの流れを汲むオールインワン型のWebブラウザ。MozillaのGeckoエンジンを土台とし、Webブラウザやメール/ニュースグループクライアント、IRCチャットアプリケーション、HTMLエディタなどが含まれている。アドオンによる拡張も可能だ。

 SeaMonkey 2.2では、レンダリングエンジンにFirefox 5と同じ「Gecko 5」を採用。HTML5をはじめXHR、MathML、SMILなどの標準技術への対応を強化した。CSSアニメーションにも対応し、Canvas機能やJavaScript、メモリ使用量、ネットワーキングなどの性能を改善している。安定性、セキュリティ問題も修正し、WebGLコンテンツがクロスドメインテクスチャを読み込めなくなった。前バージョン(バージョン2.1)のユーザビリティ関連の問題も修正したという。

 SeaMonkey 2.2は21言語をサポート、Windows、Mac OS X、Linuxなどに対応する。各プラットフォーム向けのインストーラやパッケージ、ソースコードなどはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

SeaMonkey Project
http://www.seamonkey-project.org/

ダウンロード
http://www.seamonkey-project.org/releases/