「GCC 4.6.1」がリリース、Go言語サポートがデフォルトで有効に

 Free Software Foundation(FSF)のGNU ProjectとGCC開発チームは6月27日、オープンソースのコンパイラスイート「GNU Compiler Collection(GCC)4.6.1」を公開した。バグ修正およびドキュメントのアップデート中心のリリースとなる。

 GCC 4.6.1は、3月末に公開された4.6の最初のバグ修正リリースとなる。バージョン4.6ではC、C++、Java、Ada、Fortranなどに加え、Googleが2009年11月に発表したGo言語の対応が加わっていた。

 4.6.1はバグ修正、リグレッション修正、ドキュメンテーションのアップデートが中心で、新機能の追加はない。重要度の高い「P1」に分類されたリグレッションはなく、次に重要度の高い「P2」は107件、最も低い「P3」は8件、合計で115件が修正された。

 このほか、Go言語の対応がデフォルトで有効となった。Android向けにBionic Cライブラリもサポート、Androidネイティブアプリの構築が容易になるという。

 メーリングリストによると、次のバージョン4.6.2は2011年9月の後半から10月初めに公開予定という。開発チームは同日、GCC 4.3系の最新版となる「GCC 4.3.6」もリリースしている。ともに、GCCのプロジェクトページから入手できる。

GNU Compiler Collection
http://gcc.gnu.org/