オープンソースのWebアクセス解析「Piwik 1.5」が公開

 Webアクセス解析ソフトウェアプロジェクトのPiwik.orgは6月18日、最新版「Piwik 1.5」を公開した。Eコマース分析、カスタム追跡などの新機能が加わり、セキュリティ問題も修正された。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

 PiwikはPHPベースのWebアクセス解析ツール。バックエンドにはMySQLを使用する。WebサーバーにインストールしてリアルタイムでWebサイトの訪問者情報を分析できるのが特徴。ライセンスはGPL。

 メジャーアップデートとなる最新版では、Eコマース分析機能「Ecommerce Reporting」や、ページまたはビジター単位でのカスタム追跡「Custom Variable」などの新機能が加わった。

 Eコマース分析では「JavaScript Tracker」を使い、発注・購入されたアイテム、ショッピングカートと追加されたアイテムなどの追跡が可能。機能はデフォルトではオフとなっており、設定画面からオンにする必要があるという。Custom Variableは、カスタム変数を定義して利用する機能で、例として、ログイン数とログアウト数のカウントやFacebookのlikeボタンのクリック数カウントなどでの利用が考えられるという。

 チャートは、Flashに代わってJavaScriptとCanvasによるチャート作成が可能となった。jQueryフレームワーク向けのピュアなJavaScriptプロットプラグインであるjpPlotを利用し、HTML5 Canvasタグを利用してチャートをレンダリングする。

 このほか、古いログの自動削除機能が加わり、重要なセキュリティ欠陥も修正されている。

Piwik.org
http://piwik.org/