オープンソースのリアルタイムWebアクセス解析ツール「Piwik 1.7」リリース、レポート機能などが大きく改善

 2月16日、オープンソースのWeb解析ツール「Piwik 1.7」がリリースされた。多くの新機能や改良が加えられたメジャーアップデート版となり、レポート機能の強化やユーザビリティ/パフォーマンスの改善などが行われている。

 Piwikは、「Google Analytics」などの競合となるリアルタイムWebアクセス解析ソフトウェア。Webサイトの訪問者に関する詳細なデータを取得し、レポートという形で閲覧できる。すでに25万以上のWebサイトで利用されているという。PHPおよびMySQLを利用して実装されており、ライセンスはGPL3。

 Piwik 1.7では、Web解析レポート機能が強化された。まず、訪問回数に応じた分析(Loyalty)、最終アクセス日による分析(Recency)の2種類の指標が新たに加わった。LoyaltyとRecencyをGoal Trackingと連携させ、コンバージョンまでの日数や訪問回数を分析できるという。また、スケジュールレポート作成やグラフ機能の改良も行われている。スケジュールレポートでは、「すべてのWebサイト」のサマリを作成できるようになった。3クリック操作で、日/週単位のサマリをメールで受け取るよう設定できるという。

 ユーザビリティでも、ダッシュボードでのレイアウトオプションの拡充など細かな強化が図られている。アーカイブスクリプトの強化などパフォーマンスの向上も行われた。SSL接続を必須にする設定もサポートするという。

 Piwiki 1.7はプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Piwik
http://piwik.org/