Windows互換環境を目指す「ReactOS」、バージョン0.3.13リリース

 Windows NT(Windows XP/2000)と互換性を持つオープンソースOSを開発するReactOS Foundationが、最新のアルファリリースとなる「ReactOS 0.3.13」を公開した。282件のバグを修正し、安定性を改善した。

 ReactOSは、Windows NTアーキテクチャを土台とし、Windows向けのアプリやドライバとバイナリレベルでの互換を目指すフリーソフトウェア。プラットフォームはWindowsと同じくx86。

 バージョン0.3.13は10ヶ月ぶりのリリースとなり、安定性にフォーカスした数々の機能強化が加わっている。メモリ管理を改善し、Windows 2003/Vista設計ベースのヒープマネージャを導入した。

 また、動的ビデオモードスイッチを実装し、グラフィックドライバのサポートも強化した。グラフィック関連の問題も複数修正したという。インストーラーのバグを修正し、SATAデバイスのサポートも強化した。Coverityスキャンにより問題となる可能性のあるセキュリティ欠陥をクリーンナップし、安定性を改善した。

 「FlashPlayer 10.1」「Mono 2.8」「VLC 1.1.5」「Skype 4.0」「Stellarium 0.10.2」「OllyDbg 1.10」「Xenon 2000」など、アプリケーションの互換性も改善したという。

 ReactOS 0.13.12は、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。ReactOSはまだアルファ段階にあると警告している。

ReactOS Foundation
http://www.reactos.org/