C拡張サポートが実験導入された過去最大のリリース「JRuby 1.6」が公開

 JRubyコミュニティは3月15日、RubyのJava実装「JRuby 1.6.0」をリリースした。Ruby 1.9.2と高いレベルの互換性を持ち、Windowsサポートも強化した。

 2010年5月にバージョン1.5をリリースして以来、約9ヶ月ぶりの大型リリースとなる。数百の問題を修正、「過去最大のリリース」となるという。

 Ruby最新版であるRuby 1.9.2に対し、言語およびAPIレベルで高い互換性を持つ。ただし、「Encoding::Converter」と「ripper」は実装されていないとのこと。Rubyメソッドコールの性能も改善し、安定性も強化した。

 プロファイラ機能が組み込まれたほか、実験的レベルではあるがRubyのC APIをベースとしたC拡張サポートも組み込まれた。RubyGems 1.4.2に対応、RubyGems Mavenのサポートもプレビューとして加わっている。

 Windows版では互換性やユーザーエクスペリエンスが改善されているという。WindowsベースのRubyユーザーに最高の開発体験を提供するとしている。

 最新版はJRubyのWebサイトより入手できる。

JRuby.org
http://jruby.org/

「JRuby 1.6」ダウンロード
http://jruby.org/download