Google Chrome 12安定版リリース、セキュリティとプライバシーを強化

 米Googleは6月7日、「Google Chrome 12」安定版をリリースした。安定版チャネルの最新版で、バージョン番号は12.0.742.91となる。セキュリティ、プライバシー、グラフィックスの各分野が強化されている。Windows、Linux、Mac OS Xに対応、Google Chromeのページよりダウンロードできる。

 「Safe Browsing」技術が強化され、マルウェアを含むWebサイトやフィッシングサイトからユーザーを保護するほか、悪意あるファイルをダウンロードする前に警告する機能が加わった。

 プライバシー関連では、「Flashクッキー」などとも呼ばれるFlash Playerの「Local Shared Objects(LSO)」のデータをChromeから直接削除できるようになった。Flashクッキーはこれまで米Adobe SystemsのWebサイトで提供されるオンライン設定ツールでしか管理できなかったが、Adobeとの協業により実現した。

 グラフィック関連機能も強化され、3D CSSのハードウェアアクセラレーションにも対応した。いっぽう、Google Gearsは本バージョンからは削除されている。このほか、Chromeのアドレスバー「Omnibox」にアプリケーション名を入力してWebアプリケーションを起動できる機能や「Google Sync」の統合強化、スクリーンリーダーサポートの改良なども改善点となる。

米Google
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「Google Chrome」ダウンロード
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