性能が改善した「Jython 2.5.2」が登場
PythonのJava実装「Jython」開発チームは3月3日、最新版「Jython 2.5.2」を公開した。性能などが強化されている。ライセンスはPython Software Foundation License v2で、同団体のWebサイトより入手できる。
JythonはJPythonの後継で、PythonをJava仮想マシン上に実装したもの。スタンドアロンで利用できるほか、JavaアプリケーションにPythonを組み込んで利用することもできる。
Jython 2.5.2は2009年9月に公開されたバージョン2.5.1以来のアップデートとなる。新たにsocketモジュールでIPv6がサポートされ、Java 6の国際化ドメイン名(RFC 3490)にも対応した。
性能も向上しており、バージョン2.5.1と比較してRichardsベンチマークでは3倍、PyStoneでは20%高速化したという。posix/ntモジュールのリライトも行われ、一部の関数のパフォーマンスが大きく改善されたとのこと。起動時間もわずかながら改善されている。このほか、Windows環境でのOSError errnoメッセージが改善され、バグも修正されている。
JythonのWebサイトでは、次期バージョン2.6系のロードマップも公開されている。
Jython
http://www.jython.org/