分散バージョン管理システム「Monotone 0.99」リリース、今年中に正式版リリースへ
オープンソースの分散バージョン管理システム「Monotone」の開発チームは10月29日、最新版「Monotone 0.99」を発表した。プロジェクト開始以来6年以上が経過しているが、2010年中にはバージョン1.0を公開する予定という。
Monotoneは単一のファイルによるシンプルなリポジトリを提供、リポジトリデータはSQLiteで管理する。ネットワークに接続されていない環境でもフル運用が可能で、PtoP同期プロトコルも持つ。国際化対応、RSA証明書を使う暗号化なども特徴とする。GPLで公開されており、Linux、Mac OS X、FreeBSDなどのUNIX系OSおよびWindowsに対応する。
最新版では、セレクターで差分や系統などリビジョン共通セットの計算に対応した。コマンドラインUIがクリーンナップされ、negatableとcompletableというオプションのサポートなどの機能も加わったという。
URIシンタックスを拡張し、通信プロトコルnetsyncですべてデフォルトとなった。netsyncコマンドには、リビジョンなどの変更を表示する「dry-run」モードが加わっている。
開発チームによると、今後は安定版リリースと機能変更が少ないマイナーリリースを繰り返すバージョン化に移行するという。最初の安定版はバージョン1.0で、2010年中に公開の予定としている。なお、10月31日には、0.99リリース後に発見した2つのバグを修正した0.99.1がリリースされている。
Monotoneプロジェクトページ
http://www.monotone.ca/